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紫微斗数の命盤 ​

はじめに ​

紫微斗数の星盤は命盤とも呼ばれ、出生した日付と時辰から計算した、宮位と星曜の配置を示す図です。命盤には本命盤・大限盤・流年盤があり、運勢を見る際はこの3つを重ねて分析します。紫微斗数を初めて学ぶ方は、先に基礎知識を読んでからこのページに進むと、ここで使う用語を理解しやすくなります。

このシリーズの記事はオリジナルです。転載の際は出典を明記してください。

命盤の作成方法 ​

命盤の作成に必要なのは、出生の日付、時間、性別だけです。この情報を使い、安星訣に沿って49の手順を進めると、命盤全体を作成できます。ただし、命盤の解釈だけをしたい場合は、命盤の作成方法を理解したり安星訣を暗記したりする必要はありません。

完成した命盤は、おおよそ次のようになります。

紫微斗数の命盤

命盤の文字を一つずつ読めても、全体として何を意味するのかはまだ分からないかもしれません。焦らなくて大丈夫です。本サイトの内容を学んでいけば、全体像が見えてきます。では、この命盤に書かれていることを説明しましょう。

命盤の見方 ​

外周の12個の小さな枠は十二人事宮、略して十二宮です。中央の大きな枠は中宮と呼び、通常は基本情報を表示しますが、好きな情報を入れられます。中央の赤い矢印のような図は三方四正の関係を示しています。矢の先端が指す宮は命宮、矢の尾がある宮は命宮の対宮の位置、左右の翼の先端が指す宮は命宮の三方の位置です。詳しくは宮位のしくみで説明します。

外周の十二宮は、書かれている内容は異なりますが、配置は共通しています。ここでは1つの宮を取り上げて説明します。

紫微斗数の宮位

上の図に含まれる情報は次のとおりです。

  • 主星

    画像左上の廉貞と貪狼が主星で、次の陷が主星の明るさです。

  • 補助星

    図の上部中央にある地空・地劫・陀羅は補助星です。主星と同じく、陷はその星曜の輝度を示します。すべての星曜に明るさが表示されるわけではありません。詳しくは紫微斗数の星曜で説明します。

  • 雑曜

    画像右上の天才、天壽、天廚、天月は雑曜です。

  • 流曜

    図の左側中央にある年の曲と年の陀は流曜です。

  • 神煞

    画像の左下に小さい文字で示した 長生 官府 と右下に小さい文字で示した 白虎 指背 を 神煞 と呼び、次のように分けられます。

    • 長生:長生十二神の1つ
    • 官府:博士十二神の1つ
    • 指背:流年の将前十二神の1つ
    • 白虎:流年の歳前十二神の1つ
  • 小限

    図の下部にある数字3 15 27 39 51 63 75 87 99 111は小限を示します。数字は数え年で、3歳、15歳、27歳……のときに小限がこの宮に巡ることを意味します。

  • 大限

    図の下部の太字33 - 42は大限を示します。数え年の33歳から42歳までの10年間、大限がこの宮に巡ることを意味します。

  • 宮名

    図の左下にある田宅は、この宮の宮名です。

  • 干支

    図の右下にある癸亥はこの宮の干支で、そのうち癸を宮干と呼びます。この宮は、話の中では亥の宮と呼ぶこともできます。

  • 四化

    貪狼の後ろにある忌は四化星を示し、ここでは生年の化忌です。背景が赤なら化祿、青なら化權、緑なら化科、黒なら化忌を表します。貪狼の前にある小さな黒い印は自化を示し、四化と同じ色分けを使います。この例では、貪狼が自化忌していることを表します。

命盤の読み解き方 ​

命盤には多くの情報があり、初心者はどこから見ればよいか分からず戸惑いがちです。これは紫微斗数を学ぶ際の大きな壁の1つです。ここでは命盤の読み方と手順を紹介します。順序に沿って少しずつ命盤に慣れ、やがて一目で大まかな特徴をつかめるようにしていきましょう。

ヒント

各流派には独自の命盤の読み方や技法があります。本サイトでは流派ごとに内容を分けず、紫微斗数について研究し、整理したことを紹介しています。より分かりやすく学び、その楽しさを感じていただくことが目的です。

  1. 命宮を見つける

    命盤を読む最初の一歩は、命宮の位置を見つけることです。食べる前に口がどこにあるか分かっている必要があるのと同じくらい、基本となる出発点です。

  2. 主星を見る

    命宮にある主星が、その人の主星です。「私は紫微」「彼女は貪狼」と言うときは、命宮の主星を指しています。空宮には主星がないため、対宮の主星を借りて読みます。用語が分からない場合は用語解説を参照してください。主星が分かれば、その性質をもとに命盤の持ち主の個性を分析できます。各主星の特徴は十四主星で詳しく説明します。

  3. 三方四正を見る

    命宮の三方四正に関わる他の宮は、遷移宮・官祿宮・財帛宮です。これらが人生にとって重要な領域であることは、想像しやすいでしょう。そのため、伝統的な紫微斗数の解釈では三方四正の吉凶を重視します。ただし、命盤にはバランスも必要です。1つの宮が突出して優れていることよりも、弱点が可能性の上限を左右するからです。各宮の意味と役割は宮位のしくみで詳しく説明します。

  4. 福德宮を見る

    福德宮は、その人の精神面を表し、好みや思考の傾向を示します。三方四正と福德宮を合わせて見ると、大まかな性格や行動の傾向を描けます。

  5. 生年四化の影響を見る

    四化星は、命盤の持ち主の内面に影響します。祿のある宮は喜びを感じる領域で、權のある宮は支配したいと感じる領域です。科のある宮では面目が立つ感覚が得られ、その領域を人に見せることを好みます。一方、忌のある宮は葛藤や面目を失う感覚につながり、その領域を人に見せることや、そのことについて話すことをためらいがちです。劣等感や自信のなさの原因にもなります。これは本人の主観的な感覚であり、他人も同じように感じるとは限りません。詳しくは四化星で説明します。

  6. 宮干四化を見る

    運限と本命の天干だけでなく、各宮の宮干も四化を起こします。宮干四化は宮同士の相互作用や関係性を示します。その分析によって、パートナーとの関係はどうですか?、私の仕事はどうですか?といったことを読み取れます。

  7. 関心のある宮位を分析する

    対象となる宮位は、命盤の持ち主が特に関心を持っている領域の宮です。その宮にある星曜と、宮干から生じる四化を見て、その領域が本人に与える影響を分析します。

  8. 運限を見る

    ここまでの手順は、命盤の持ち主の静的情報を分析するものです。絵の下書きで何をどこにどの大きさで描くかを決めるように、全体の輪郭を作ります。運限の分析は、その輪郭に細部を描き加える作業です。運限を層ごとに見ることで、環境が時期に応じて本人に与える影響を読み取れます。運限によって影響の範囲や結果は異なります。詳しくは紫微斗数の運限を参照してください。

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